【MTGアリーナ】ジャパンオープン2024 優勝デッキ、ボロスミッドレンジの解説

ブルームバロウが8月2日に発売されて少し経ちました。
X(旧ツイッター)や動画サイトにはそれっぽい最新デッキみたいなのがチラホラ見えてきてます。

先日開催された「マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2024」でもいくつか新デッキが持ち込まれ活躍しています。

今回、ジャパンオープン2024で活躍されたデッキの中でいくつか気になるデッキをピックアップして、記事毎に分けて紹介していきたいと思います。

今回はボロスミッドレンジについて解説したいと思います。

参加された選手のデッキリストと順位はこちらになります↓
マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2024

基本的な動きはコントロールと同様

今大会1位となったのは卯月祐至さんが使用するボロスミットレンジでした。
デッキリストではミッドレンジと書かれてますが、傾向としてはコントロールになります。

ボロス型のコントロールでここまで結果を残したのはあまり聞いたことがありません。

基本的な動きはクリーチャーなどを除去しつつ、隙を見て展開していくコントロールタイプのデッキです。白赤なので稲妻のらせんを採用できるのがアグロに対する強みにもなります。

デッキにはウラブラスクの溶鉱炉も採用されてます。最近では赤単にも4枚採用されてるカードで長期戦を意識した場合に頼りになるカードです。

インスタント/ソーサリー(15)
3 失せろ
4 稲妻のらせん
4 太陽降下
4 塔の点火

プレインズウォーカー(2)
2 大天使エルズペス

エンチャント(9)
3 忠義の徳目
4 世話人の才能
2 一時的封鎖
アーティファクト(8)
4 ウラブラスクの溶鉱炉
4 人参ケーキ

土地(26)
2 優雅な談話室
4 感動的な眺望所
4 沈んだ城塞
4 噴水港
1 ミレックス
4 平地
1 山
2 解体爆破場1
1 眠らずの露営
3 戦場の鍛冶場
サイドボード
1 一時的封鎖
2 邪悪を打ち砕く
2 セラの模範
2 跳ねる春、ベーザ
2 削剥
2 第三の道のロラン
1 兄弟仲の終焉
1 骨集めのドラコサウルス
2 安らかなる眠り

トークン生成を意識したシナジー形成

新しいカードとして世話人の才能噴水港などが採用されてます。
世話人の才能はトークンが出るたび、毎ターン1回だけドローすることができるカードです。
そのため、トークンを生成するカードとは非常に相性が良いわけです。

噴水港もトークンを生け贄に捧げることでドローすることができるので、これもまたトークンを生成できるカードと相性が良いです。

そのタッグとして組まれたのがウラブラスクの溶鉱炉です。継続的にトークンを生成しつつアタッカーとしてだけでなく、世話人の才能のドローを誘発させたり噴水港で生け贄に捧げドローに変えることで継続的にアドバンテージを得ることができます。

世話人の才能はレベル3まで上げることで自軍の全てのクリーチャーに+2/+2の修整を与えてくれます。忠義の徳目も採用されてるので、最後は強化されたトークンで殴り勝つデッキになってます。

人参ケーキを見た時はキャンディーの道標のほうが良くない?と思いましたが、実際の使用感は悪くなくこのデッキのようにシナジー形成できれば中盤以降も腐らないカードでした。

対アグロだけを意識したデッキ構築ではない

稲妻のらせん、塔の点火、メインから一時的封鎖を採用したアグロを意識した構成になってます。サイドには追加の一時的封鎖もあります。

特に今期は一時的封鎖がアグロに対する明確な解答になってます。3~4ターン目に封鎖できるかどうかで勝率が結構変わります。3マナの溶鉱炉や世話人が封鎖に巻き込まれないのがメリットになってますね。

このデッキはアグロだけでなくミッドレンジに対してもかなり強いような印象を受けました。それは上記で解説した継続的なアドバンテージを得られる戦い方ができるからです。

もちろん他のプレイヤーも置き物対策はしてますが、1~2枚破壊された所で止まるようなデッキではありません。

また今大会にもアトラクサを使用したランプデッキが存在しています。配信で見れたのはドメインランプとアブザンランプとの対戦でした。この数戦だけで不利有利はあまり分かりませんがランプとコントロールの対戦はハンドアドバンテージ勝負なので長期戦になります。

僕個人としては解体爆破場を入れられないドメインランプは噴水港がキツイと思います。アブザンランプには2枚入れられてましたがボロスコントロールには4枚の噴水港が採用されてるので2枚では足りません。

ただアブザンランプは置き物を意識して緊急の検死や脚当ての陣形がメインから採用されてました。ボロスコントロールは置き物が破壊されまくると苦しい勝負になります。

ブルームバロウ以降の新しいアーキタイプとして定着しそう

今大会はアグロを意識したデッキタイプが多かったはずなので、置き物や土地に対する意識が薄くなったような気がします。

また、未認可霊柩車が消えたことで万能な墓地対策カードが無くなってしまいました。
セラの模範や執念の徳目によるリアニメイトが使いやすくなったのではないでしょうか。

特にセラの模範は強い能力を持っていたのにも関わらず前環境から消えてたほどです。

ボロスコントロールは現環境に新しいコントロールタイプとして定着するかもしれません。
デッキリストにはボロスミッドレンジと書かれてますけど。

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