マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2024でトップ4の活躍をしたアブザンランプについて解説します。
新環境になってからランプデッキはこれまで採用してきた、基本土地タイプを3つ持っていた3色ランドがスタン落ちしたことで版図の達成がキツくなり束縛の力戦のコスト軽減が若干厳しくなってしまいました。
このことから、無理に5色にするのではなく3色に留めることで別の形でランプデッキを作ろうと考えたのだと思います。(アトラクサが入ってるので実際は青を含めた4色になります)
参加された選手のデッキリストと順位はこちらになります↓
マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2024
クリーチャー(12) 3 偉大なる統一者、アトラクサ 2 跳ねる春、ベーザ 4 棘林のアルマジロ 2 敵意ある調査員 1 最深の裏切り、アクロゾズ インスタント/ソーサリー(16) 4 喉首狙い 4 死人に口無し 2 執念の徳目 2 緊急の検死 4 脚当ての陣形 エンチャント(2) 2 一時的封鎖 | アーティファクト(5) 4 山積みの収穫 1 タリアンの日誌 土地(25) 1 薄暗い裏通り 1 剃刀境の茂み 1 秘密の中庭 2 眠らずの城塞 2 眠らずの小屋 3 草萌ゆる玄関 3 森 3 沼 1 島 3 平地 2 解体爆破場 2 魂の洞窟 1 地底の遺体安置所 | サイドボード 4 強情なベイロス 2 一時的封鎖 2 羅利骨灰 3 束縛の交渉術 2 極悪非道の盗人 2 無形の処刑者、ケイヤ |
ドメインランプとは別のカードで土地を伸ばす


ドメインランプでは土地を持ってくる手段としてフィニッシャーにもなる群れの渡りが採用されてましたが、このデッキでは版図が達成しづらいので棘林のアルマジロが採用されています。こちらも基本土地を手札に持ってくるだけでなく3点ライフゲインが付いてます。
後半に引いた場合でも7/7到達護法(3)のアタッカーとしても活躍できます。
それ以外にもブルームバロウで登場した山積みの収穫は戦場に出た時と、生け贄に捧げた時に基本土地をライブラリーから戦場に出すことができる優れたカードです。
5ターン目に着地させた場合は一気に土地を2つ伸ばすことが出来ます。こちらもおまけと言わんばかりにラインゲインが付いてます。
採用されているクリーチャー


偉大なる統一者、アトラクサは当然として新カードの跳ねる春、ベーザが採用されてます。
ベーザは4つの能力を持ってますが、このデッキの場合は土地は相手より多く出ているはずなのでそれ以外の3つの能力が達成しやすいです。アトラクサまでの繋ぎとしては十分な性能です。
他のクリーチャーとしては敵意ある調査員、最深の裏切り、アクロゾズがあります。アトラクサだけに頼らないようにしてるのはドメインランプと同じです。
敵意ある調査員についてはサイドボードに採用されてる強欲なベイロスを見るにハンデス対策をしてるようです。敵意ある調査員の効果は棘林のアルマジロの捨てる能力でも誘発します。
豊富なクリーチャー除去と置き物対策


土地が伸び切るまではひたすら脅威を排除する必要があります。このデッキには白が入っていながら太陽効果が採用されておらず、死人に口無しが4枚採用されてます。
中盤以降も出てくる可能性が高い脅威になるクリーチャーはすべて抜いてやろうという魂胆です。
証拠収集6は棘林のアルマジロが墓地に落ちていれば達成することができます。
これ以外では一時的封鎖は今期のアグロに対してもっとも効くカードです。
またこのデッキはクリーチャーだけでなくエンチャントやアーティファクトに対する警戒もメインからしているようでした。
脚当ての陣形は3つのモードを持ってますが、エンチャントも破壊することができます。特に破壊するものが無くても3つ目のモードでドローとライフゲインができるので腐りにくいカードです。
緊急の検死は証拠収集さえ達成できればかなり破壊力のあるカードです。
今回は負けてしまいましたが、ボロスミッドレンジに採用されても世話人の才能やウラブラスクの溶鉱炉を同時に破壊することができるカードです。
新しいランプ型としての可能性
ドメインランプは3色ランドが無くなることで版図が達成しづらくなり消滅するだろうと思われてましたが、実際はそんなことありませんでした。
ただ以前のように束縛の力戦を2~3ターン目に使えるような感じではなく若干パワーを落としたように見えます。
土地事故の可能性も考えた場合にそれならもう3色程度に抑えたランプデッキのほうが良いのではないかと考えたんだと思います。
結果的にこのアブザンランプはトップ4という好成績でした。
この方のデッキについては本人がnoteで解説してます。
ここにはリンクを貼りませんが気になる方は見てみるといいでしょう。
僕が記事にしてるよりは確実な内容になってます。
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