【MTGアリーナ】ティムールランプの可能性 2024スタンダード

スタンダード2024年、ティムールランプ

スタンダードにて面白いデッキがあったので紹介します。
その名はティムールランプという青赤緑カラーのランプデッキになります。

手札から土地を出すのではなく、もっぱら墓地から大量の土地カードを展開するというちょっと異質なランプデッキです。

デッキの形は様々あるみたいですが、これは一例になります。

クリーチャー(17)
4 復活した精霊信者、ニッサ
4 ファラジの考古学者
4 事件現場の分析者
2 好奇心の神童、ケラン
2 巨大な空亀
1 樹海の幻想家、しげ樹

インスタント/ソーサリー(12)
4 世界魂の憤怒
4 記憶の氾濫
4 間の悪い爆発

エンチャント(3)
3 強靭な徳目
土地(28)
6 島
5 山
7 森
4 貴顕廊一家の劇場
4 斡旋屋一家の潜伏先
2 舞台座一家の中庭

墓地に土地カードを送る手段

事件現場の分析者ファラジの考古学者は戦場に出ることで切削するカードです。
特に事件現場の分析者は起動型能力で自分の墓地から全ての土地カードを戦場に出す効果を持つ、このデッキのキーカードでもあります。

ニューカペナの基本土地フェッチランドはライフゲインと土地のサーチを兼ね揃えています。
後に紹介する復活した精霊信者、ニッサと相性も良く、事件現場の分析者との相性も抜群です。

マナ基板と土地を戦場に出す手段

復活した精霊信者、ニッサとフェッチランドを組み合わせれば上陸を2回誘発させることができます。2回目の誘発時にはエルフかエレメンタルが公開されるまでライブラリーを掘り下げていきます。そうすることで2枚目の復活した精霊信者、ニッサか事件現場の分析者のどちらかが手札に加えることができます。

世界魂の憤怒はX点のダメージを与えつつ、墓地にある土地カードをX枚戦場に戻すというなかなか珍しいカードです。序盤は除去カードとマナ加速として、後半はこのデッキのフィニッシャーになるカードでもあります。

戦場にニッサがいれば、墓地から戦場に出た土地カードの分だけ上陸が誘発するのもこのデッキの上手くできた所です。

墓地に落ちたカードを再利用するには

切削すると必要なカードまで墓地に落ちてしまうことがあります。
そうならないための補助装置として、樹海の幻想家、しげ樹などの墓地からカードを回収するスペルが必要になります。

とは言え、しげ樹が落ちてしまったら墓地からカードを回収することもできません。
そのため巨大な空亀強靭な徳目(ギャレンブリクの成長)の採用になります。

しげ樹さえ回収できれば
しげ樹を魂力で捨てて空亀や徳目を回収→空亀や徳目でしげ樹を回収する、というループをさせることができます。難点は必要マナが多いことでしょうか。

そのためにもマナ加速をして強靭な徳目をエンチャントで戦場に出す必要があります。

特大ダメージを叩き出す

フィニッシャーは至ってシンプルで強靭な徳目を置いて、世界魂の憤怒で特大ダメージを叩き出すことです。これ以外にもドッペルギャングなどのカードがあれば大量のコピートークンを出して勝利するという方法があります。

あまりにもシンプルすぎてこのデッキは本当に勝てるのか・・・?
と、疑心暗鬼なったりしましたが意外と勝てることが分かりました。

展開を補助するカード

好奇心の神童、ケランは出来事で追加で土地を1つプレイすることができます。序盤のマナ加速として優秀、クリーチャーとしてもそこそこ活躍できます。

記憶の氾濫は土地の展開が上手くいけば早い段階でフラッシュバックで唱えることが可能です。

間の悪い爆発はドローカード+全体火力としても機能する割と優秀なカードだと思ってます。
土地カードは後で一気に回収できるので捨てるという選択肢も出てきます。

ティムールランプの感想

ドメインランプのようなデッキから土地を持ってくる方法ではなく、墓地から持ってくるという方法で高速展開するのがティムールランプになります、ドメインランプよりも早いですね。

中盤以降はデッキの中の基本土地がほとんど戦場に出ているため、その後の展開で土地を引く可能性が低くなります。有効牌を引きやすくなるのもこのデッキの強みだと感じます。

アグロに対しては若干ながら耐性があります。カペナフェッチランドと事件現場の分析者の組み合わせによるライフゲインはなかなか強力です。
赤の火力が採用できるのでBO3ではアグロに対して有利に立ち回れます。
相手はハンデスなどの対抗手段が無ければ割とキツイ印象を受けました。

反面、こちらのデッキはキーカードが絞られているのでピンポイントでこれらを抜かれるとほとんど勝てなくなります。メインから石の脳を採用してるデッキは少ないでしょうが、BO3ではサイドボードに採用されてるデッキはあります。

一巻の終わりや死人に口無しでもニッサや分析者を抜かれると動きがかなり鈍ります。
というか世界魂の憤怒が抜かれたら勝つ手段がほとんどありません。
もう一つか二つほど勝ち手段を用意しておく必要があると感じます。

別手段でのランプデッキとして期待

ティムールランプというと過去にあったティムール再生デッキを思い出します。
荒野の再生という終了ステップに全ての土地がアンタップするというぶっ壊れカードでした。
その性能はエクスプローラー(パイオニア)で禁止カードに指定されている程です。

今回のこのデッキは別方法でのランプへのアプローチとして期待してはいるんですが、墓地対策に少し弱い所があるので大会で活躍できる程の強さがあるかどうかまだ分からない点です。

自分はまだBO1でしか試していないので、BO3で使用した場合の負けパターンは何が多いのか見ておく必要があります。

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