ダスクモーンが発売されてから数日が経ちました。大会では色々なデッキが登場してきてますが、その中から気になるデッキをいくつかピックアップして紹介します。
今回は発売前からヤバイと言われてる残響の力戦を使用したハイパワー赤単デッキを紹介します。
クリーチャー(19) 4 熾火心の挑戦者 4 騒音の悪獣 4 僧院の速槍 4 心火の英雄 3 精鋭射手団の目立ちたがり インスタント/ソーサリー(17) 2 無感情の売剣 4 巨怪の怒り 4 裏の裏まで 4 弱者の力 3 魔女の印 | エンチャント(4) 4 残響の力線 土地(20) 20 山 | サイドボード |
壊れカード、残響の力戦を使用した赤単高速アグロ
残響の力戦はゲーム開始時に初手の手札にあれば一切のコストを支払うことなく戦場に出した状態でゲームをスタートすることができます。土地があまりに伸びない赤単デッキが初手から4マナのカードを踏み倒せるのは非常に強力な効果です。
効果はあなたがコントロールするクリーチャーを対象にするインスタントやソーサリーを唱えた時、その呪文をコピーして新たな対象を選ぶことができます。
強化呪文を唱えたら単純に2倍になるというとても素晴らしくイカれたカードです。
デメリットとしては初手の手札に無くて途中で引いてしまった時は4マナエンチャントという赤単にはちょっと重いスペルになってしまうことでしょうか。
強化呪文との組み合わせ
従来の赤単に使われてる巨怪の怒り、ダスクモーンの新カードである裏の裏まで。
新カードに魔女の印も採用されてますが、これ自体はそんなに強化できるカードではありません。クリーチャーを対象にひねくれ者・役割・トークンで+1/+1の修整を受け、1枚カード捨て2枚ドローというちょっと変わったカードです。これも残響の力戦が出てれば4枚ドローに変わるちょっと2マナで何やってるんですか状態のカードになります。
強力な死亡誘発効果を持ったクリーチャー
心火の英雄は果敢ではありませんが呪文の対象になれば1ターンに一度、+1/+1カウンターを置くことができます。ただそれよりも、死亡した時にパワー分のダメージを各対戦相手に投げつける非常に厄介で強力な効果を持ってます。それと同じく騒音の悪獣を同じ効果を持っています。こちらは対象に取れる範囲が広いです。
対戦相手は自分のライフが残り少ないとこれらのクリーチャーを除去出来ないorブロックしてクリーチャーが死亡した場合は大ダメージが飛んでくる。というような早い段階で詰み状態になることがあります。心火の英雄はまだ良いですが、騒音の悪獣はプレイヤーにダメージが通れば自身の効果で生け贄に捧げることができるのでこちらのほうが厄介だったりします。
これらを対策するには追放除去やバウンスが必要になります。もしくはマイナス修整カードでダメージを減らすかです。
合同火葬による2ターンキル
無感情な売剣の出来事呪文(合同火葬)が持つ効果はいわゆる投げ飛ばしというものです。
生け贄に捧げたクリーチャーのパワー分のダメージを対象一つに与えます。
残響の力戦が出ている状態で1ターン目に心火の英雄か騒音の悪獣が戦場に出ていて、2ターン目のアタックで強化呪文で7点のダメージが通ったとします。それを合同火葬で生け贄に捧げればこのクリーチャーの死亡誘発の効果で7点、合同火葬の効果でパワー分のダメージ7点が通り21点ダメージになります。
スタンダード環境で2ターンキルが成立するという図式になります。
確率こそ低いものの、残響の力戦が出ていて2ターン目に7点以上のダメージが通った場合はこのパターンを想定しておかなければなりません。
安定性を求めたグルール果敢について
デッキによっては赤単ではなくタッチで緑を入れて蛇皮のヴェールを採用する型があります。
合同火葬を使ったデッキが爆発力を求めた型なのに対して、こちらは蛇皮のヴェールで1体でも守れれば勝率が上がるということを考えたデッキです。
残響の力戦がBO1に与える影響と今後について
残響の力戦がBO1に与える影響についての公式からの見解
https://magic.wizards.com/en/news/mtg-arena/mtg-arena-announcements-october-14-2024
公式から抜粋
We’re Watching Leyline of Resonance in Best-of-One
There’s been a lot of discussion around Leyline of Resonance
and its impact on Best-of-One gameplay, and we wanted to let the community know that we are keeping an eye on this as well.
簡単に翻訳すると
BO1において残響の力戦を監視している。
残響の力戦がBO1でのプレイに与える影響について多くの議論がありました。私達もこの点について注視していることを皆さんにお知らせしたいと思います。
ということなので、残響の力戦がBO1において環境の歪みになるようであれば何らかの措置を取る可能性があるということです。過去の例としてティボルトの計略というカードを使ったデッキがありましたが、正直こちらは残響の力戦とは比較にならないほどクソゲーでしたのでBO1での禁止は妥当だと思いました。
個人的に、実装当時に比べて赤単との遭遇率は減った気がします。BO1でも多くのデッキが対策を取り始めて勝てなくなったというのがあるでしょう。
そういったメタ的なことも踏まえて、今後どういう扱いになるのか注目しなければなりません。
*10月22日、スタンダードBO1で禁止になりました。
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