2025シカゴプロツアー5位、墓地に落ちたクリーチャーを利用するゴルガリ切削デッキ

2025年2月21~23日プロツアーシカゴ、スタンダードにてゼヴィン・フォースト氏が使用したゴルガリ切削デッキを紹介します。

このデッキは墓地にあるクリーチャーの数だけコストが安くなるスペルを利用した墓地利用デッキになります。

正直この手のデッキは墓地対策に弱く、現環境に存在する「安らかなる眠り」を置かれたらほとんどの場合において詰んでしまうような気がします。サイドボードにはエンチャントを破壊できるカードなど入ってるとはいえ苦戦は必至ですが、それでも5位という好成績を収めてます。

クリーチャー(32)
4 鞘破りの群れ
4 虚ろなる匪賊
2 キチン質の墓地歩き
2 苦難の収穫者
4 ベイルマークの大主
4 迷いし者の魂
4 かじりつく害獣
4 脱皮の世話人
4 陥没穴の偵察

インスタント/ソーサリー(4)
4 やり場のない悔恨
エンチャント(4)
4 豆の木をのぼれ

土地(22)
4 沼
4 花盛りの湿地
3 ラノワールの荒原
4 地底の遺体安置所
4 ウェイストウッドの境界
1 森
サイドボード
1 苦難の収穫者
2 強情なベイロス
1 飢えた亡霊
4 屑鉄撃ち
2 機能不全ダニ
3 恐怖の潮流
1 強迫
1 切り崩し

切削効果を持った多数のクリーチャー

「かじりつく害獣」は切削効果を持つだけでなく、死亡した時に-1/-1の修整を与えることができます。ブロックとマイナス修整と合わせてタフネス2のクリーチャーを対処できます。

「脱皮の世話人」は切削だけでなく、墓地のカードを追放してマナを出すこともできます。
「陥没穴の偵察」は切削ではないものの、擬似的に切削と似たような動きができるでしょう。

「ベイルマークの大主」は切削だけでなくクリーチャーの回収まで出来るので、クリーチャーを落とすだけでなく後の展開を考えて強力なクリーチャーを回収しておきたいです。

とにかく墓地に落として強力なクリーチャーを展開していきましょう。

コスト軽減で強力なクリーチャーを展開

「鞘破りの群れ」の接死威迫6/6は非常に強力、墓地だけでなく追放領域にあるクリーチャーまでコスト軽減の参照にします。

「キチン質の墓地歩き」は序盤のサイクリング要因として、「虚ろなる匪賊」はハンデス効果だけでなく条件付きでドローまでしてくれる地味に凄いやつです。

「迷いし者の魂」もともとのコストが軽いという利点もあり、最終的に10/10以上の化け物クリーチャーとなります。

クリーチャー以外にも除去である「やり場のない悔恨」もコスト軽減の効果を持ちます。

さて、ただコスト軽減をしたクリーチャーを展開するだけでは手札のリソースも尽きてしまいあまり強くはありません。このデッキを強さを押し上げる次のカードを紹介します。

また豆の木がまたやってる!

現状、おそらくもっとも正式な方法で使われてなさそうな「豆の木をのぼれ」です。
2マナしか払ってないのにドロー、3マナしか払ってないのにドローはもはや日常茶飯事。

ちゃんと5マナ払ってドローしてる人いない説?と言われても仕方ない詐欺的カードです。このデッキもまた、コスト軽減されたスペルを唱えることで少ないマナでカードを引くことができます。

難点があるとすれば、切削で墓地に落ちたり回収手段が無いことでしょうか。
なんとか初手に引き込めれば勝利に近づくカードの一枚です。

豆の木「ヨシ!ちゃんと登ったな!」(登ってない)

BO1向き?BO3ではサイドからの墓地対策が気になる

墓地対策の薄いBO1では強力なデッキです。しかし、BO3となると対戦相手のサイドボードにはかならずと言っていいほど墓地対策カードがあります。

これらは眼魔デッキの対策として入れられてることが多いです。「除霊用掃除機」のような1枚ずつの追放なら切削速度のほうが上回ります。ですが「安らかなる眠り」だけはこれを壊さなければデッキが機能不全となるのでどうにかしなければなりません。

BO3ではそのあたりも考えて戦う必要があります。

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