
イクサラン:失われし洞窟で登場した多数のアーティファクトカードを使用した青白アーティファクトデッキです。
動きは白単ミッドレンジのようなもっさり感がありますが、大量展開で場を優勢に持っていき徐々にアドバンテージ差を広げて勝つデッキになります。
クリーチャー(8) 4 スランの蜘蛛 4 市場のノーム インスタント/ソーサリー(2) 2 集団失踪 アーティファクト(25) 4 加工鋳造所 4 バネ仕掛けの鋸刃 4 不安定な象形橋 4 編まれた網 4 マイトストーンとウィークストーン 2 千の月の鍛冶場 1 内なる太陽、チミル 1 アイレンクラッグ 1 月罠の試作品 | 土地(25) 5 平地 1 皇国の地、永岩城 1 天上都市、大田原 4 さびれた浜 4 不穏な投錨地 2 ミレックス 4 解体爆破場 2 島 2 アダーカー荒原 | サイドボード 4 ガラスの棺 2 否認 4 攪乱プロトコル 2 未認可霊柩車 3 痛烈な一撃 |
序盤の補助とアタッカーの役割を持つクリーチャー


スランの蜘蛛の2/4のスタッツは切り崩しを回避し、アーティファクトは喉首狙いを回避することができます。タフネス4は執念の徳目で討ち取られることもありません。
序盤に展開されるアグロに対しても若干ながら防御性能を持ちます。
(最近のクリーチャーはすぐパワー4になったりしますが)
パワーストーンによるマナ加速、中盤以降に出た場合でも能力でアーティファクトをサーチすることができるので無駄になることはありません。
たまに相手にパワーストーンを利用されてしまうのが懸念点でしょうか。
市場のノームの枠にはもともとキャンディーの道標が採用されてました。
占術による序盤の土地事故の回避、自発的にドローとライフゲインが可能なことからキャンディーの道標のほうが有用性がある気がしていたので。
ノームは序盤のブロッカーとしてやられること前提なので、相手のデッキによってはただの置き物になってしまうこともあります。
アグロが多い環境ならノーム、安定性を求めるならキャンディーのほうが良いと考えてます。

不穏な投錨地は青白で組みたかった理由のカードでもあります。
起動コストの安さと飛行2/3で地図・トークンまで出してくれるのは素晴らしい。
出した地図・トークンで自身を強化できるのも強い。

千の月の鍛冶場もクリーチャー枠です。
アーティファクトを展開するこのデッキなら変身させるのもそこまで難しくありません。
千の兵舎となれば後はアーティファクトを出し続けてればほぼ勝利できます。
アーティファクト・土地という点には注意。
アーティファクトを破壊できるカードならこの土地は割られます。
兄弟仲の終焉や告別でも持ってかれます。
マナ加速のサポートカード


加工鋳造所はマナ加速だけでなく墓地からアーティファクトを持ってくることができます。
能力は若干使いづらい所がありますが、上手く利用すればアドバンテージに得られる能力です。
月罠の試作品は1枚、後半引いた場合でも除去として使えるので悪くないと思ってます。
これ単体ではマナは出ないので複数枚ではなく2枚目にアイレンクラッグ。
マイトストーンとウィークストーンはこのデッキではメリットしかないので4枚。
フィニッシャーにもなる除去カード

不安定な象形橋はパワー2以下のクリーチャーを1体残してしまう少し癖のある全体除去です。
場合によってはその1体が除去できず泣くことも。
クリーチャー化すれば飛行5/3と十分な性能、能力は結構厄介なようです(他人事)
対戦相手にあまり出されることが無いカードなので本当にそんな厄介なのかと思ってるんですが、たまに相手が効果を把握してないことがあり、そのターンに何もせず殴っていれば勝てた状況を戦闘フェイズ前にクリーチャーや除去カードをプレイして殴ってこれなかったことがありました。
もちろん効果をしっかり見ていればそんなことにはならないんですが、勢いでカードをプレイしてしまうことは自分も良くあります。
バトルを攻撃してきた際はこの効果の影響を受けないので気をつけましょう。

バネ仕掛けの鋸刃はタップ状態のクリーチャーに5点とたいていのクリーチャーなら除去できますが、警戒やシェオルドレッドのようなシステムクリーチャーは苦手。
このデッキでは編まれた網でタップさせることができるのでそれを利用しましょう。
変身すればクリーチャーではなく機体になるのが注意。
5/5と打点が高く、アーティファクトを2つタップすればクリーチャー化するので搭乗させるためのクリーチャーは必要ないのが利点です。
どちらも一度追放されてから場に戻るので召喚酔いになります。
それ以外の除去として
全体除去は集団失踪を採用、太陽降下よりも早く打てることを優先します。
サイドには対アグロのガラスの棺。
赤単には痛烈な一撃が効きます。
編まれた網+編まれた結縄で妨害と大量ドロー

編まれた網は3回までですが、土地以外のパーマネントをタップするだけでなく起動型能力まで封じることができる優れものです。
ソーサリータイミングでの起動型能力ならプレインズウォーカーも封じることができます。
ただし、起動はメインフェイズ前にやっておく必要があるのを忘れず。
作製で編まれた結縄に変身すれば、タップ能力で自分の場にあるアーティファクトの数だけカードを引くことができるので、このデッキとの相性はとても良いです。
起動後はライブラリーの一番上から3枚目にいくので再利用することができます。
複数貼っていれば編まれた網と編まれた結縄でグルグルするのが強いですが、ライブラリーアウトには注意しなければなりません。
序盤は時間稼ぎ、中盤以降は大量ドローとそれなりに優秀なカードだと思います。
内なる太陽、チミル

毎ターン終了ステップに発見で5マナ以下の何らかのスペルをタダで唱えられるか手札に加えることができる優良アーティファクト。
アドバンテージを得るなら編まれた網で足りてることが多く、これが出てる時は若干オーバーキルのような感じになります。強いカードであることは間違いないんですが。

確実に仕事をするという意味では街並の地ならし屋のほうが合ってるような気もします。
どっちも強いカードなので入れ替えして遊んでます。
チミルの発見5で地ならし屋を弾いてしまうので、両方入れるという選択肢は無いと考えてます。
デッキの弱点、注意するカード



大半がアーティファクトで構成されてるため、アグロのように全体除去に弱いです。
告別はそこまで使われたこと無いですが、赤を使うデッキにはサイドに兄弟仲の終焉が入ってることが多いです。合わせて白のデッキには一時的封鎖に注意しなければなりません。
BO3ならサイドから打ち消しを入れて対応しましょう。
個人的に面倒くさいと感じたのがティシャーナの潮縛りです。
ほとんどのカードが「戦場に出た時」や起動型能力なので潮縛りにひっかかるカードばかりです。打ち消されたあげく3/2のクリーチャーが着地するのはなかなか厳しいものがあります。
しかも潮縛りが残っている限り、そのパーマネントは全ての能力を失ったままです。
これが多く使われる環境なら何か対策をしないといけなさそうです。
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