前回の記事で少し、サンダー・ジャンクション発売後のことについて触れていたのですが、今回はスタンダードデッキの傾向について見ていきたいです。
現在、2024年4月26~28日プロツアー参加プレイヤーのデッキリストも公開されています。
https://mtg-jp.com/coverage/ptotj24/decklist/0037787/
MTGアリーナではBO1よりもBO3向けの記事になります。
エスパーミッドレンジ
エスパーミッドレンジは大会でも最大勢力になっています。思えば、ニューカペナの街角発売からずっとトップメタにいるような感じです。かなり長生きなデッキですね。
構築に関してはプレイヤーによって微妙に違ったりします。
猛威を振るっていたシェオルドレッドは抜けて、アクロゾズが採用されてるデッキが多いです。
その他に婚礼の発表を採用してないデッキも多々あります。
打ち消しはかき消しから完全に喝破に置き換わってます。
新たなカードとして《精神の決闘者》が採用されてるデッキが多いです。
このターンにドローした枚数だけパワーが上がるカードです。
ラフィーンとの相性を考慮したカードになりますが、そもそも2マナ飛行、警戒でタフネス3というのが優秀だと思います。
サイドにも新しく出た《害獣駆除》が多くのデッキで採用されてます。
ボロス招集相手には危難の道よりもコストが安く、早く対処可能なのも利点でしょう。
ドメインランプ
エスパーミッドレンジと並んでトップメタにいるデッキです。
デッキ内容は前環境とほとんど変わらない構成、サイドには《安らかなる眠り》が採用。
デッキリストの中に新しく出た《自ら運を掴め》などを採用してるデッキがあります。
《自ら運を掴め》はちょっと名前通りに運要素が高いような気もしますが。
ティムールランプ
カルロフ邸殺人事件後から登場した新しいアーキタイプです。
前環境から特に変わりない構築になってます。
サンダー・ジャンクション後から亜種としてジャンドランプが登場しています。
こちらは《無慈悲な殺戮》《泥沼の略奪》を採用することで大量ドローとキーカードを持ってきやすい構成になってます。また黒を採用してるのでティムールランプに比べてサイド後はクリーチャー除去に長けてます。
どちらが良いのか分かりませんがジャンドランプはなかなか面白い構成をしています。
ゴルガリミッドレンジ
ゴルガリミッドレンジは以前から一定数存在してました。
エスパーミッドレンジに比べるとそこまで対応力はありませんが、1枚1枚のカードが強力であり粘り強さもあってかロングゲームに強い特徴があります。
新たなカードとして《敵意ある調査員》《腐食の荒馬》《懲罰者、ケアヴェク》《泥沼の略奪》などのカードが採用されてます。
ケアヴェクはなんとなく強そうなのは分かるんですが、《敵意ある調査員》《腐食の荒馬》
はパっと見てこれ強いのか・・・、という感じを僕は持ってました。
僕自身が実際にゴルガリミッドレンジを使っていて思ったのは《敵意ある調査員》の強さには可能性を感じます、でも《腐食の荒馬》はちょっとどうなんだろうという感じです。
アゾリウスコントロール
新たなカードとして《三歩先》が採用されてるデッキが多いです。
序盤の3マナ打ち消しは重い部類に入りますが、中盤以降は打ち消し+ドローに変わるのでロングゲームに強いコントロールにうってつけのカードだと思います。
場合によってクリーチャーをコピーしてクロックを増やせるのも利点です。
それ以外には、サイドになりますが《安らかなる眠り》《砂塵の憎悪》などが採用されてます。
《砂塵の憎悪》てどうなんでしょう。
ディミーアミッドレンジ
こちらのデッキにも《精神の決闘者》が採用されてるものが多いです。
ただ、ラフィーンのいるエスパーミッドレンジに比べて上手く使えるのかどうか不明。
1マナクリーチャーには《すりのチビホネ》を採用してるデッキもあります。
個人的な評価として、ディミーアミッドレンジはエスパーミッドレンジと比べると何かパンチが弱い気がするんですよね。
ボロス招集
エスパーミッドレンジに次ぐ勢力になります。
新たに採用されたカードとして《養育するピクシー》と《感動的な眺望所》です。
《養育するピクシー》は《ヴォルダーレンの美食家》《ひよっこ捜査員》《門道急行の事件》を
再利用するのに良いカードです。自身もそれによって2/2飛行となるので相性は良いでしょう。
そして何よりも嬉しいのは《感動的な眺望所》の再録だと思います。
土地基板が若干怪しかったのですが、これがあるだけで安定性はかなり上がります。
ボロスデッキがもっともほしかったカードなのは間違いないでしょう。
5cレジェンズ
レジェンドクリーチャーのシナジーを活かしたデッキになります。
プロツアーでは意外と使用者の多いデッキみたいです。
新たなカードとして《正直者のラトスタイン》《すりのチビホネ》《陽気な擲弾兵、薬瓶砕き》を採用してるデッキが多く見られます。《正直者のラトスタイン》はこのデッキには相性の良いカードに見えます。
爆発力のあるデッキなので、意外と人気のあるデッキなのかもしれませんね。
最後に気になるカードについて
《精神の決闘者》
自分のターンにはドローステップがあるので1/3になりますが、相手ターンでは基本的に0/3。
2マナで飛行警戒0/3なのでブロッカーとしてもそこまで悪くはないんだと思います。
《敵意ある調査員》
プレイヤー1人が手札を捨てれば1ターンに1回調査するというカードですが、条件的に厳しめかな?と思うかもしれませんが意外と手札を捨てることが多いです、魂力とか。
メインよりもサイド寄りでヴェールのリリアナなどと組み合わるのが有効かもしれません。
《腐食の荒馬》
ゴルガリに採用されてるカードです。騎乗して殴れればアドバンテージになりますが、
2/2というのが1回殴って終わり、てパターンが多くありそうです。
《すりのチビホネ》
ダメージを通せれば大きなアドバンテージになりそうです。
状況によってはただの1/1接死にしかならないクリーチャーのように見えますけど、可能性は無くはなさそうだと感じます。
《自ら運を掴め》
面白そうな踏み倒し系カードです。少し運要素は高めですが外したとしても手札にカードを加えられるので損をすることがないカードです。これがアンコモンなのか・・・
サンダー・ジャンクションのカードは面白いものが多いので、これから色々試されていくと思います。自分もWCに余裕があれば試してみたいカードは多いんですが、今回はちょっと神話レアの要求数が多すぎますね・・・
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